話半分で聞いてください

口ベタによる一生懸命

文明は時間や距離を短縮する代わりに、ファンタジーを奪っていく

今夜夢の中どうか会いに来てーーというサビで知られるMISIAの「眠れぬ夜は君のせい」は、好きな人を思う人々のために書かれた曲だそうだ。 彼女はこの曲を紹介する際、夢に思い人が出てきた時には、相手の思いが強過ぎて自分の夢にまで反映されてしまった、…

「詩人は単純な事を伝えるのに、いつも色んな言葉を使う」

昨晩1人で街を歩いている時、柔らかく白く光る月を見て、春の訪れを感じた。「朧月と言うんだったな」とつい口に出して呟いてしまった。 霞や靄の先に光る朧月や、深海から水面を見上げた時の、遠い先にある明かりは、「希望」をそのまま表現したような情景…

「きっと懐石料理って、わたしはひどく憂鬱な人が作り上げたものだと思う」

ぼんやりと哀しい気持ちになると懐石料理を食べたくなるのは、村上龍の「希望の国のエクソダス」を読んでからだ。 主人公のテツと、彼女の由美子が懐石料理を食べるシーンがあるのだが、テツが「(病院食みたいに)味が薄い」と正直にコメントすると、由美子…

手のひらに人という字を3回書いて飲むと、「きっと、うまくいく」

誰が言い出したか、緊張した時は「手のひらに人という字を3回書いて飲む」というおまじないがある。本当に効果があるのか疑わしいが、効く人には効くのか、何人かの友人が実際にやっているのを見たことが有る。そんなふうに誰しも、自分だけのまじないみたい…

好きな男の物語

女の子なら誰しも、アニメやドラマの登場人物に恋をした経験があると思う。例えば、ピンチの時に必ず救いに来てくれる「セーラームーン」のタキシード仮面、いたずらな態度とロマンチックな台詞で南を魅了する「ロングバケーション」の瀬名ーーと数え上げれ…

髪を切るということ

僕の持論なんだけどーー。「中小企業の社長さんは、髪を切るのが好き」とある人がブログで言っていた。「何もしないで、何かを得られる」し、同時に「何かをしていてもいい」から、彼らの考えに合っていて、どんなに忙しくとも、髪を切る時間だけは事欠かな…

「今まで何人と付き合ったことがある?」

「今まで何人と付き合ったことがある?」の言い合いは、恋仲になり始めた男女においてお決まりのやりとりのようだ。 大抵は、過去を知り合うことで互いを認め合う、なんて名目でされる質問だ。愛に溢れた問いのように見えるが、実は裏ではシビアな人格検定が…

「映画でも観ようか」という提案は、軽い口調なわりに、ヘビーな内容だと思う

なぜなら、これから1〜2時間、映画にも、誘ってきた相手にも縛られることになるからだ。物語を止めることも、相手を置いてその場から出て行くことも出来ない。脱出不可能な時間が始まる。誘いに乗るからには、意を決して臨まなければならない。 そう身構える…

「SNSによって情報が爆発し、ガラス張りみたいな社会」になった時

報われない物語の主人公を救い出せるのは、作家だけだと思う。誰にも語られない、事実の裏の出来事に真実があるからだ。例えば、殺人事件がニュースで報道される際、誰が誰を、どこでどんなふうに、何が理由で、といった情報が警察の発表をもとに述べられる…

失われた時を求めて

たまたま食べたマドレーヌをきっかけに、忘れかけていた幼い頃の記憶がよみがえることから話が展開する、フランスの長編小説「失われた時を求めて」は、私の好きな作品の一つだ。物語の始まりを与えてくれた、プルーストにとってのマドレーヌが、読者の私に…

何か欲しいものはある?と聞かれても

「欲しいものがあったら買ってあげる」と言われると、とても心苦しくなってしまう。誕生日にクリスマス、欲しいものがどこにも見つからなくて、幼い頃は凄く困った。好意に応えられなくて情けない。「ごめんね、何も欲しくないんだ」は私のよく言う台詞であ…

伏見稲荷には凄まじい鯛焼きがあるらしい

他意はない言葉を話すなんて、私にはそんな高度な事できないとしみじみ思う。言葉には余韻とのりしろを設けて、広がりのある感情を伝えたい。とはいえ、言葉に裏打ちされた背景や思いが相手に伝わらず、言葉のまま他意無く伝わったとしてもいい。伏見稲荷に…

物の儚さとずるさについて

ビール瓶の栓抜きのデザインが好きだと、ある人が言っていた。正式には「王冠抜き」と呼ぶらしい。無駄な装飾をせず、ただ栓を抜くのに特化しただけに見える、シンプルなもの。だが、大量生産を可能にさせる構造であるほか、キッチンの引き出しや戸棚など、…

金曜夜の六本木を、頼りにするよりも

終電間際の六本木は、家路につく人と、街中に消える人とが、ひっきりなしに交錯する。駅前のガードレールへ腰掛け、街に訪れる人を眺めてみる。皆笑い、声を弾ませ、楽しげだ。だがその笑顔には、浮世への苦しみが裏打ちされている気がしてならない。 六本木…

SNSに投稿する写真は、誰のためのものか?

ソーシャルメディアの出現によって、写真を撮ることは、SNSに投稿するのとセットでやる行為になった。写真は撮るだけなら、思い出を残すか、内なる芸術性を表現する手段でしかないのだが、SNSへ投稿する目的がプラスされることで、誰かに評価されるための手…

最後の晩餐には、自分で作った料理を食べたい

料理が好きだ。 涼しくなって来たし、今週どこかで、炊き込み御飯と焼きサンマにけんちん汁、秋のフルコースでも作ろうか。付け合わせは、茄子の煮浸しを冷やして生姜をのっけたのと、自家製の漬け物にしよう。 週の終わりに、一週間の献立を考える。ピアノ…

「人類の夢っていうのは、発見される前の貝塚みたいなもんだからね」

幼い頃、「未来は幸せでありますように」と呟いてから、毎晩眠りについていた。 未来に思いを馳せる時、今から飛躍したことを求めがちである。貧乏は金持ちに、ブスは美人に、いじめられっ子は人気者に、ビリッケツはナンバーワンに。「いつかきっと」と願い…

空港は、波打ち際に似ている

なんだか最近、空港に焦がれている。空港は、私のいるこの場所と、どこか遠いところを繋いでいる。私のいたついさっきまでの今と、遥か彼方の未来を繋いでいる。日本と世界を、繋いでいる。そんな空港で、多くの人が時間を超えて、行ったり来たりするのを見…

日本橋三越とファストファッション、定価と値下げと酉の市

深夜の日本橋が好きだ。ビジネス街だから、丑三つ時にもなれば殆ど店はやっていないので、本当に人がいない。静まり返っている。 最近出来たコレド日本橋を過ぎ、新しさも高さもないビルが窮屈に並ぶ通りを抜けると、御影石で作られた緩やかなアーチ型の日本…

カルピスの時間

夏といえば冷たいカルピスだ。 私はピアノ教室で飲む、カルピスが好きだった。カルピスは先生がキッチンで用意してくれて、レッスンの前後にダイニングルームで飲むことができる。ぶどう味の時もあれば、オレンジ味の時もあった。 先生は鼻歌交じりにテンポ…

夏がくれば思い出す、恐怖について

生きることは、それ自体が恐いことだと思う。少し短い梅雨が終わって、太陽がこれでもかというくらいに照りつけるようになった。ムッとした暑さに、汗が止まらない。熱帯夜で眠れないので、明け方まで起きてしまう。まだ7月だから、セミの鳴き声は聞こえない…

「だってコム・デ・ギャルソンなんて、昔はファッションオタクくらいしか着ていなかったでしょ?」

SNSのせいで、我々は自分がどう見られるかということに過剰になってしまった。ファッションをはじめ、何かものを選択する時、その背景として、周りの「共感」や「評価」をより一層意識にするようになった。そんな感じがします @elasticdale— 美波さん (@mimi…

おやつに何を読みますか

私はおやつに小泉武夫さんを読みます— 美波さん (@mimi373mimi) 1月 9, 2013 本を読んでいると、気分転換に本を読みたくなることがあります。 読書の合間に読書、全然やっていることは変わらないないんですが、感覚的には、ほんとうにおやつを食べるときみた…

恋もエロも秘め事だからいい

恋もエロも秘め事だからいいのであって、見えやすいところに置いたり、共有する必要なんてあるのかね、情報爆発のせいで生きづらい— 美波さん (@mimi373mimi) 1月 9, 2013 ネットやSNSを見ていると、やっぱり恋とかエロとか、そういう話やコンテンツが多いな…

細木数子こわい

TVは殆ど見ないんですが、たまたま「有田とマツコと男と女」という番組を見ていたら、占い師の細木数子さんがゲストで登場していました。どうやら久々のTV出演だったそうです。 細木数子さん、まずはマツコさんのことをべた褒め。「馬鹿利口(馬鹿に見せとい…

オタクとギャル男って近い存在なのかもしれないね

もしかすると「オタクとギャル男って近い存在なのかもしれないね」という話。 オタクとギャル男の生まれるもっと前の人々は、情報が少ない社会で生きていた。トレンドもカッコいいとは何か?も分かりやすい社会で生きていた。貧乏だったし、戦後を引きずって…

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