話半分で聞いてください

口ベタによる一生懸命

髪を切るということ

僕の持論なんだけどーー。「中小企業の社長さんは、髪を切るのが好き」とある人がブログで言っていた。「何もしないで、何かを得られる」し、同時に「何かをしていてもいい」から、彼らの考えに合っていて、どんなに忙しくとも、髪を切る時間だけは事欠かない、そんな話をしていた気がする。
 
そのブログが更新された日、私は髪を切りに美容院へ行った。1、2カ月に1度通ってはいたが、ここ5年間は髪型を殆ど変えたことがなかった。前髪を綺麗に揃えたストレートヘアを維持するだけで満足していた。けれども今回は、ふんわりとしたパーマをかけることにしたのだ。その理由は覚えていない。私の記憶が確かならば、パーマをかけるのは7年ぶりだ。周りの人からは、ずいぶん優しい印象になったと言われる。
 
髪型を変えると印象が変わる。髪型には他人に見せたい自分のイメージが表れるーー。英国で唯一の女性首相として活躍したマーガレット・サッチャーは、所属する保守党の総裁選に出馬する際、髪型を変えた。クルクルとした髪に帽子を載せた可愛らしいスタイルから、うねりの効いた貫禄のあるオールバックのスタイルへとスイッチしたのだ。それは勿論、強く凛々しい女性政治家として、ほかの議員や市民から支持を得るためである。そして彼女は党首となり、首相となった。彼女は以降、3日に1度は美容院へ通い、晩年までその髪型を維持し続けたと言われている。
 
サッチャーは、そのヘアスタイルとともに、政治家という職業を最後まで貫いた(アルツハイマー病に侵された晩年は、彼女の意識の中で、政治家であった)。たぶん彼女が若い頃、夫デニスにプロポーズされた際、「料理や育児や掃除だけじゃなく、人生にはもっと大切なことがある。私は食器を洗って一生を送りたくはない」と断りを入れて結婚し、家庭をかえりみず政治の道を邁進すると心に決めてから、ブレずにずっと。
 
さて、私はなぜパーマをかけようと思ったのだろう?しかも突然思いついたように。理由はさておき、新しい髪型の自分は、結構気に入っている。