話半分で聞いてください

口ベタによる一生懸命

「40代にもなると知っていることの繰り返しになる」

「20代は新しい発見ばかりだが、30代にはそれがほとんどなくなり、40代にもなると知っていることの繰り返しになる」みたいなことを、確か作家の白石一文が「僕のなかの壊れていない部分」で書いていた。

とても憂鬱な感じで、主人公にそう話させていた。主人公は、その先の人生のつまらなさを思うと鬱々としてしまうようで、ほかの誰かに残りの寿命を渡したいとすら考えていた。

今週のお題「年内にやっておきたいこと」』をテーマにしたブログは、去年も書いた。「特別に思う人と、美味しいものを食べて、その人としか出来ない会話をするという、極シンプルなこと」であると、いたって普通の主張を展開した。
そして、私は今年も同じことを思っている。振り返ってみると、ずっと前から同じことを望んできたし、これから先も同じことを考えるはずだ。

もしかすると、「40代にもなると知っていることの繰り返しになる」のではなく、同じことの繰り返しを望んだ結果そうなるのではないか。それならば、年を取り、知っていることの堂々巡りになったとしても、気の沈む世界とはならないだろう。

それに、その望みがもし、今以上を見込めないからこその、惰性の選択だったとしても。
私はずっと知の拡張に挑んでいるはずだから、たとえ貴方や周りが変わらなくとも、変われなくとも、新しいことを知らせて、少しくらいは希望を与えたり、楽しませることができると思う。
特別な人の未来を、決して憂鬱にはさせない。